▶代表的な保険診療の入れ歯の種類

レジン（プラスチック）床の入れ歯
保険が適用するため、比較的安価です。
プラスティック製なので落として割れたとしても、修復しやすいというメリットがあります。
レジン（プラスチック）は、臭いを吸収する性質を持つため、毎日お手入れを行っていても、臭いが気になることがあるかもしれません。
レジン（プラスチック）は、熱伝導性が悪いので、お食事の温度を感じることができません。
そのため、お食事の楽しみが減少してしまう可能性があります。

▶代表的な自由診療の入れ歯の種類

ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーは、金属のバネ（クラスプ）を使わない審美性の高い入れ歯です。

100,000円〜(税込)

審美性が高い
金属が見えないため、笑ったときなどに入れ歯であることが目立ちにくいです。

快適な装着感
金属を使用していないため、金属アレルギーの心配がありません。
また金属に比べて軽い素材を使用しているため、長時間の装着でも違和感が少ないという特徴があります。

ソフトな材質
歯ぐきに優しい、柔軟性のある素材を使用しています。

耐久性
従来の金属を使用した入れ歯に比べ、耐久性が劣る場合があります。

適用できないケースがあります
すべての患者さんに適用できるわけではなく、歯の状態や顎の状態によっては適用できない場合があります。
詳しくは、当院までお気軽にご相談ください。

ゴールド床義歯

ゴールド床義歯は、入れ歯の床（入れ歯の基盤となる部分）に金（ゴールド）を使用した義歯です。
金（ゴールド）は、腐食による変色が起こらないため、メタルタトゥ（歯ぐきが黒く変色する）の心配がありません。

快適な装着感
金は比較的柔らかい金属なので、歯ぐきにフィットしやすいです。　
また、金は自由診療のプラスチックよりも薄く加工することができるため、お口の中の違和感が少ないです。

熱を伝えやすい
食べものの温度を伝えやすいため、お食事を美味しくお楽しみいただけます。

金属アレルギーの心配が少ない
金は金属アレルギーリスクの低い素材です。
※すべての方にアレルギーが起きないということではありません。

耐久性
金は耐腐食性が高いため、長期間にわたって使用することが可能です。

コスト
ゴールド床義歯は自由診療なので、保険診療の義歯に比べ高額です。

チタン床義歯

チタン床義歯は、入れ歯の床部分にチタンを使用した義歯です。

軽量で強度が高い
チタンは非常に軽く（金の約1/4）、強度の高い素材です。
床を薄くすることができるため、お口の中での違和感が少ないです。

熱を伝えやすい
食べものの温度を伝えやすいため、お食事を美味しくお楽しみいただけます。

生体適合性が高い
チタンは体内での反応が少ないため、アレルギー反応を起こしにくいです。

耐久性
非常に耐腐食性が高く、長期間使用できます。

コスト
ゴールド床義歯は自由診療なので、保険診療の義歯に比べ高額です。

コバルトクロム床義歯

コバルトクロム床義歯は、入れ歯の床部分にコバルトクロム合金を使用した義歯です。

高い強度と耐久性
コバルトクロム合金は、高い強度と耐久性を持っています。
そのため、長くご使用いただくことができます。
また、強度が高いため、薄く作ることができるので、装着時の違和感が少ないです。

金属アレルギーのリスク
コバルトクロム合金は、人によっては金属アレルギーを引き起こす可能性のある素材です。
事前にアレルギーテストを行いましょう。

熱伝導性
熱の伝わり方は、金に比べると若干遅いですが、保険診療の入れ歯と比較すると、お食事の温度を感じやすいです。